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防犯対策について


  
シリンダー交換

 最近は減少傾向にあるとはいえ、未だに集合住宅において最も多い不正侵入手口の一つがピッキングであるのも事実です。また、ピッキングの主な対象になったシリンダーメーカーが対策品として販売したシリンダーが破壊に弱く、ドライバーやドリルなどの工具を使って、簡単に破壊・開錠されてしまうことが一部週刊誌で発表されて騒がれたことは記憶に新しいところです(そのシリンダーの平成14年以降のモデルは対策されました)。
 これらの手口に対する有効な対策は高性能シリンダーへの交換になります。各社から様々なシリンダーが販売されていますが、必要十分な性能を確保しているものを選ぶことが大切です。
 2004年には、法令により「指定建物錠の性能表示」が義務付けられましたので、これが一つの判断基準になると思います。詳しくは >>こちら<< をご覧になってください。

 
サムターンカバーの取り付け

 ドアに穴を開けたり、ドアポストなどの隙間から手を入れたりし、ドアの内側にある錠のつまみ(サムターン)を回して開錠する、サムターン回しという不正開錠の手口が急増しています。
 2005年の警視庁の発表によると、サムターン回しによる侵入盗の認知件数がピッキングとほぼ同数となっています。ピッキング対策をされたシリンダーに交換していても関係なく不正開錠され、今後も増加していくと思われる手口ですので、有効な対策が必要です。
 サムターンカバー、サムターンそのものが空回りする対策用のサムターン、両面シリンダー、ドアそのものの交換など、様々な対策がありますが、メーカーや型番が限られたり消防法の問題があったり、賃貸や集合住宅であるなどの条件により、各住居によって導入できる対策は違ってきます。
 最も一般的で効果が見込め、ほとんどのものに対応が可能なものの一つはサムターンカバーの取り付けでしょう。簡単なプラスチック製のものもあり、それでもある程度の防犯効果があるとされますが、熱で溶かす器具を使った犯行も報告されていますので、より安全性の高い対策の為には金属製のものを取り付ける事が望ましいと言えます。

 
カム送り(バイパス解錠)対策

 カム送り解錠とは、特殊な道具で直接錠ケース内部に働きかけてカンヌキを作動させ解錠する手口です。カム送りに弱い錠のメーカーと型番は >>こちら<< を参照してください。
 この手口の対策としては、カム送り対策されたシリンダー錠に交換したり、シリンダー自体にカギ付きのカバーを取付けたり、カム送り対策用の部品を取り付けたりなどの方法がありますが、どの方法も特殊工具などで直接デッドボルトを操作することができないようにするのが目的です。
 またメーカーや型式によってその対策方法も変わってきますし、施工の仕方によっては本来の性能が発揮できない場合も多く、できれば専門業者に依頼する方が良いと思います。
 カム送りだけを考えた場合、最も安価に済むのは対策用の部品の取り付けになりますが、何度も申し上げている通り、防犯対策は複合的な対策が必要になります。ピッキングなどの対策も考え、シリンダー交換と同時に行ってしまえば、業者に依頼しても比較的安価に対策する事が出来ると思います。

 
ドアガード(ガードプレート)の取付け

 以前はあまり無かったのですが、バールなどの工具を使い、物理的にドアをこじ開ける荒っぽい侵入犯が増加しています。
 この手口に対応するにはシリンダー交換のみだと十分とはいえず、ドアそのものの強度を高めたり、ドアの隙間(チリと呼びます)を塞いだりする対策が必要になります。「ドアガード」の設置はドアの隙間を塞ぐことができるので、有効な手段の一つとされています。
 補助錠を設置せずに現在ある錠前部分に取り付ける事でも効果は期待できますが、できれば補助錠と併用すると効果が高まります。ちなみに、この隙間の適正値は一般的な片開きのドアで3〜4ミリですが、この数値を大きく上回っている物件が少なくありませんので注意が必要です。

 
補助錠(本締り)の取り付け

 当社では可能であるならば補助錠を取り付け、いわゆる「ワンドアツーロック」にすることをお勧めしています。と申しますのも、補助錠に使うシリンダーを高性能シリンダーにするだけで、「ピッキング」「カム送り解錠」「カギ穴の破壊」など、多くの手口に対する対策がこれで可能だからです。
 また補助錠を取り付けるということは、直接ドアを開かないようにしている鍵(カンヌキ)の数が増えるということで、それはそのままドアの構造自体の強度が高まる事が期待できるということです。したがってバールなどの破壊による侵入などにも対応できますので、他の一部の対策と組み合わせることにより、ドア側の防犯対策をほぼ全てカバーすることができ、トータルで考えれば最も費用対効果が高くなると言えます。
 特にノブの中に鍵穴のあるタイプは、「平成15年法律第65号第7条指定建物上の防犯性能表示」で、性能表示外となる建物内部で使う室内錠の分類になっています。言い換えれば玄関用ではないので、破壊に対する本体自体の強度が弱く、シリンダーを高性能な物に交換しても、他のタイプに比べてメリットが低いと言えます。
 このような錠を使っている方にはとくに補助錠の取り付けをお勧めしたいのですが、このタイプの錠がついている住居には賃貸物件も多く、ドアに穴開けの加工が必要な補助錠の設置ができないこともあります。その場合はこれ以外の各個別の防犯対策を組み合わせる必要がありますので、結果的に同じような防犯効果を得るためには、どうしても費用がかかってしまいます。

 
窓側の防犯対策

↑クリックで別ページ(具体的な対策)に飛びます。
 
 マンションなどの共同住宅における進入手口で最も多いのはピッキングでしたが、平成15年度の調査では前年度まで最も多かったピッキングを抜いて、「ガラス破り(24.9%)」が最も多い侵入手口になり、二番目に「ピッキング」、三番目に「サムターン回し」となっています。
 これはピッキングが大きく減少し、サムターン回しによる侵入が急増したためで、その二つを合わせると33.6%ですので、ドア側からの侵入と窓側からの侵入として比較すれば、未だにドア側からの侵入が多く、ガラス破りが急激に増加したわけではありません。
 しかし前年と比較しても若干の増加が見られますし、今後もドア側の対策が進んでいくことを考えると、次に狙われるのは窓側であることは容易に想像できます。したがって今後は増加傾向に進む手口だと予想されますので、破壊するのに時間がかかったり、大きな音が出たりするような「窓(バルコニー)側の対策」をしておくことが望ましいと思われます。
 窓側の対策に関しては様々な対策があり、他の対策と比べると考え方を含め量が多くなるので >>別ページ<< を用意させていただきました。具体的な対策に関しては >>こちら<< をご覧ください。

 

雑 談

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まとめ

 何度か書かせて頂いていますが、防犯対策には絶対はありません。防犯対策の考え方は、侵入されなくすることではなく、侵入され難くすることにより、相対的に犯行を諦めさせることだと言えます。要するに特別な理由が無い限り、わざわざ入りにくい住居を狙う侵入犯はいないということです。
 事実、警視庁が「空き巣ねらい」で検挙された被疑者に行ったインタビュー調査(1996年実施)によると、侵入に5分以上かかる場合は約70%、10分以上かかる場合は約90%の犯人が諦めるというデータがありますので、侵入手口に対し5分以上、できれば10分以上耐えられる状態にすると大きな効果が期待でき、実際に行う対策もそれが目的になります。
 また現在の犯罪手口は多様化・凶悪化が進んでおり、もはや錠前の交換だけでは十分とは言い難く、ガラスやサッシの強化、錠前交換、照明やセキュリティシステムの導入など、総合的な対策が必要になってきていると言えます。
 ここではそれぞれの対策を個別に紹介していますが、これで分かるのはそれぞれの対策がどのような効果があるかということでしかありません。実際には不正侵入に対する弱点が各戸それぞれ違うわけですから、戸別の対策を考えなければ全く効果の無い投資になりかねないのです。
 したがって、可能であれば十分な情報や知識を持っている専門業者に相談することをお勧めしますが、どのような対策があるのかを知っていれば「その業者さんが信頼できるかどうかの判断基準」にもなりますし、「業者さんが言っている事の理解」もしやすくなると思います。

 

 

   

 

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