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防犯対策の誤解


 
マンションは安全性が高い

 マンションは安全性が高いと言われていましたが、本当にそうなのでしょうか。マンションが安全だと言われた理由は、一戸建てと比較して窓などの開口部が少ないため侵入経路が入り口のドアくらいしかなく、その構造上の理由からドアの対策さえすれば、ある程度の防犯性を確保できると考えられていたからです。
 しかしピッキングやサムターン回しなど、玄関ドアに対する侵入手口の蔓延・急増により、その安全だといわれていた根拠は全く意味の無いものになっています。逆に集合住宅は同じ鍵がついているケースが多く、一つの手口で軒並み侵入されるデメリットの方が高いと言えます。
 実際に近年の状況を見ると、マンションなどの集合住宅と一戸建ての侵入盗認知比率はほとんど同じで、マンションの安全性が高いというのは明らかに現状に当てはまらない事が分かります。

 
マンションは1階が一番危ない

 平成14年度の警視庁のデータでは、中高層住宅で侵入窃盗にあった階数は3階と4階が一番多いということが明らかになっています。次に多いのが5階、そして2階、6階と続き、六番目にやっと1階になります。数字で表すと、3階(20.2%)4階(17.7%)5階(13.6%)2階(11.6%)6階(9.7%)1階(9.1%)となっています。
 他の団体のデータや、アパートを含めたデータ、地域別に見れば1階の侵入率が高くなる事もあり、一概には言えませんが、それでも1階の侵入率が一番高くなるデータはあまりなく、1階が一番危ないというのは誤解だと言えます。下から見上げた時に死角ができる上層階の方が、人の目を気にする侵入犯にとって侵入しやすいようです。

 
高層階だから安全

 一戸建て住宅と比較した場合、確かに集合住宅の場合は構造上ドアからの侵入の比率が高いのですが、同時にベランダ側が大きな侵入経路である事は間違いありません。特に最上階付近での被害が多い事はあまり知られていませんが、最上階付近は屋上からすぐの所にベランダがあるため、侵入するのは難しくないのです。

 
オートロックだから大丈夫

 一般的にオートロックは防犯効果が高いと認識されていると思いますが、これは大きな誤解です。防犯対策という視点では「無いよりはマシ」程度のものでしか無いと言わざるを得ません。
 たとえばセンサーなどの機能上の問題から、特殊な技術を使わなくても簡単に開けることが出来るケースが多く、また開閉時間が長いために、住人の方の後から侵入することが容易な所も多く見受けられます。さらに住人の方が入れ替わるため、鍵や暗証番号が流出するケースを完全に阻止することは不可能です。オートロックは外部の人間が建物に入れないようにするシステムでは無いことを認識する必要があります。

 
自分の家は防犯対策済みだから大丈夫

 良く聞く話ですが、集合住宅であるならば過信は危険です。集合住宅の特徴として、ベランダが横につながっているケースが多いためです。このため一つの住居に侵入者が、侵入しやすいベランダ側から連鎖的に隣の住居に侵入するケースもあり、これが集合住宅の弱点の一つとなっています。
 また同じ理由により、空き部屋があった場合、その両隣と下の部屋は常に危険に晒されている事も知る必要があります。侵入犯にとって、人がいないことが保証されている部屋ほど侵入しやすい部屋はありません。
 空いている部屋の郵便受けを塞いでいたり、ポスティングされたチラシや新聞をそのままにしていたりするなど、住人がいないことが分かるような状態は危険です。
 入り口の集合ポストに「空き部屋なのでチラシを入れないで下さい」などと書いてあるのを見ることが良くありますが、これなどは、泥棒に「どうぞ入ってください」と言っているようなもので、防犯意識が全く欠如していると言わざるを得ません。

 
網入りガラス・強化ガラスだから安全

 高級マンションなどで良く使われていますが、網入りガラスや強化ガラスの防犯性は高いのでしょうか。このようなガラスを使っているマンションを販売する時に、安全性を訴えるセールスがされているケースがあるので仕方ないと思うのですが、実はこれは全くの誤解です。
 網入りガラスは、万が一火事になった時など、割れたときにガラスが飛散するのを防ぐためのものです。したがって強度は普通のガラスより低いくらいで、防犯対策として選択するのは間違いです。また強化ガラスも同じです。その名称から防犯効果があるようなイメージですが、ぶつかった時など平面に対しての面圧には強いのですが、特別な防犯性能はありません。
 本当に防犯対策としてガラスを選択するのであれば、中に十分な厚みのあるフィルムを挟み込んである「合わせガラス」を使わなければ十分な防犯効果が期待できないのですが、ガラス屋さんに「強いガラスに交換してほしい」と頼んだ時に「網ガラス」を入れられたという話も聞きます。
 合わせガラスは非常に高価なので営業しにくいという理由から確信犯としてやったのか、もしくは本当に効果があると思って勧めたのか定かではありませんが、どちらにしてもプロの仕事としては冗談にもならない話です。
 また、このような合わせガラスなどは、集合住宅においては基本的に建物の設計段階で導入を考えるべきもので、様々な規制から既築のマンションに導入するのは難しく、現実的な選択肢にはなりにくいようです。

   

 

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