何度か「防犯対策に完全なものはありません」と申し上げていますが、窓側の対策に関しては特にこれが当てはまります。窓側はどうしても開口部が大きく、ガラスという建材の性質上、絶対に割れないものは存在しないことが、十分と言える対策を打つことを非常に困難にしています。
もちろん「現時点では十分効果が認められると言える対策」もありますが、それをしようとすると住宅リフォームの規模になり、ドア側の対策と比較すると大きな費用がかかってきますし、特に共同住宅の場合 >>様々な問題点<< があり、さらに対策を難しくしています。
窓(バルコニー)側からの侵入方法は、細かく分けると様々ですが、基本的には「ガラスを割る」→「クレセントを回して外す」→「窓を開け侵入する」といった手口になります。したがって大きく分けると、「サッシに補助錠をつける」「窓(ガラス)自体を強化する」「サッシ自体の構造を強化する」などが有効な対策になると当社では考えています。
そして最も大切なことですが、窓に関してはそれぞれの対策を個別に導入すると効果が半減し、場合によっては全く効果が期待できないケースが多くあります。その為、窓側の対策はドア側の対策と比較すると、複合的・総合的に考える必要性が遥かに高い事を知っておく必要があります。
以下のリンク先で「共同住宅における窓側の具体的な対策」を紹介していきますが、上記のような理由から実現可能な対策は各戸で違ってきますので、それを踏まえた上で現実的で有効性の高い対策を考えていくことが大切になります。 |